飲食店経営

飲食店のマーケットインとプロダクトアウト

テンシュ

こんにちは!
店舗売上倍増サポート&黒字化コーチのテンシュです。

飲食店はもちろん店舗を運営する上で大切な考え方があります。
それはマーケットインとプロダクトアウト

聞き慣れない言葉だと思いますが、この2つの意味を理解しているかいないかで、今後の店舗経営が上手くいくか、行かないかが分かれると言っても大げさでは有りません。

今回は店舗運営する上で非常に大切な考え方
マーケットインとプロダクトアウトについて詳しく解説します。

マーケットインとプロダクトアウト

マーケットイン

マーケットインとは顧客のニーズをリサーチし店舗の内装や外装、商品を構築することです。
わかりやすく言うとお客様目線
アンケートを取ったり、調査したりしてお客様の反応を見ながらサービスを構築していきます。
大手飲食チェーン店などの多くがこの手法を用いています。

プロダクトアウト

プロダクトアウトは自分の技術や知識、考えに基づいた商品やサービスを提供していくこと。
わかりやすく言うと、当店の商品はどうだ!といったやり方です。
職人さんが、自慢の商品を販売するというとよりわかりやすいかと思います。

テンシュ

あなたのお店はマーケットインですか?
それともプロダクトアウトですか?

必ずどちらかに入ると思いますので、まずは自分の店舗がどちらの傾向なのかを把握して下さい。

マーケットイン お客様が求めるものを売る
プロダクトアウト お店が売りたいものを売る

マーケットインのメリットとデメリット

マーケットイン、プロダクトアウトはともに良い点と悪い点があります。

マーケットインのメリット

お客様が求めるものを売るマーケットインは全ての飲食店に適した手法です。

しっかりとリサーチができていれば失敗するリスクが少なく、安定した売上を作ることができます

さらに多くのお客様が求めるものはそう特殊なものがなく、どこにでもある商品が多いため短期間で商品を開発し販売することができるのも優れた点です。

マーケットインのデメリット

マーケットインは全ての飲食店に適した手法ですが問題点もあります。

それは、リサーチの難しさライバルの多さです。

リサーチの難しさ

独自の市場調査をするには莫大な時間と予算が必要なため個人店に向いているとは言えません。

地元の自治体の調査結果は少し古いものが多かったり、大企業の調査結果は範囲が広かったりと特定の場所の最新の情報を手に入れるのは困難です。

ライバルが多い

マーケットインはどの店舗業態にも適応できるためライバルが多くなります。

例えば、駅近の居酒屋業態の場合。
マーケットインを重視すると「仕事終わりに仲間とワイワイ飲めるリーズナブルな居酒屋」が多くできることが考えられます。

このように同じ様な商品やサービスが乱立することもあるので、独自性を出さなければ生き残ることができません。

自社の商品、サービスをどう差別化できるかが成功へのポイントと言えます。

マーケットインで成功するためには他社とは違う独自性が必要。

プロダクトアウトのメリットとデメリット

プロダクトアウトのメリット

お店が売りたいものを売るプロダクトアウトのメリットは独自性が出しやすいこと。

オーナーや従業員がこれまで勉強してきたこと、経験、技術が活かされます。

初めから独自色が強いため、口コミが付きやすかったり、マスコミが興味を持ってくれたりする場合が多い傾向があります。

プロダクトアウトのデメリット

飲食店がプロダクトアウトするときのデメリットは、提供している商品やサービスが顧客が求めてるものでない可能性があるということ。

顧客が求めている商品やサービスでない場合は顧客自らお店を調べて足を運んでくれることが難しくなります。

つまりお店の商品やサービスを知ってもらえるまでに時間がかかるのです。

自慢の商品やサービスが世間に広まる前に経営が成り立たず廃業してしまっては寂しすぎます。

家賃の必要のない自宅店舗や家賃の安い郊外であれば、長い時間をかけてジワジワと商品、サービスを浸透させていくことは可能です。

ある程度の家賃が必要な店舗は広告を出し、早めに告知する必要があります。

プロダクトアウトの店舗は顧客にお店の良さを伝えることが重要

どちらにしてもリサーチは必要

マーケットインはもちろん、プロダクトアウトも成果を得るためにはリサーチは必要になります。

上の投稿の様に、古都や城下町、自然豊かな地域などでは手打ち蕎麦屋のニーズは多いです。

しかし、同じ手打ち蕎麦でも駅のホームで提供しても上手く行きません。

それは顧客のニーズとズレが生じてているからです。

駅のホームにいる人は本格的な蕎麦より、安くて早く食べられる蕎麦を求める傾向にあるからです。

逆に古都や城下町、自然豊かな場所にある蕎麦屋に入って、いたって普通の蕎麦が出てきたらガックリしてしまうと思います。

同じ蕎麦を出すにしても場所によって顧客のニーズが違うのです。

その場所にあったニーズをリサーチすることが重要

まとめ

自分のお店はマーケットインなのかプロダクトアウトなのかを把握すること。または今後どちらを目指すのかを決めることで、今後の営業方針が明確になってきます。